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ガンマ線

ガンマ線は、原子核が高いエネルギー状態から低い状態へ移るときに放出される高エネルギー光子です。純粋なガンマ遷移では陽子数も中性子数も変わらず、核の内部エネルギーとしばしば角運動量状態が変わります。

核エネルギー準位間の遷移

励起核はガンマ光子を放出して低い準位へ移れます。光子エネルギーは準位差に等しく、Eγ=hν=hc/λ です。核準位は量子化されているため、ガンマ線スペクトルには核種に特徴的な線が現れます。純粋なガンマ放出では A と Z は変化しません。

励起核状態低い核状態ガンマ光子
ガンマ放出は A と Z を変えずに核の励起を下げます。光子が核準位差のエネルギーを運びます。

ガンマ放出は別の崩壊の後に起こることが多い

アルファ崩壊やベータ崩壊の娘核が励起状態に残ることがあります。その後、1個以上のガンマ光子を放出してより低い準位へ移ります。したがってガンマ線はしばしば元素を変える段階ではなく、その後の脱励起段階を表します。

xI/I₀I=I₀e⁻μx透過強度
ガンマ線の減衰は確率的です。物質を厚くすると透過光子数が指数関数的に減少します。

減衰は指数関数的

一様な吸収体を通る細いビームでは I=I₀e−μx がよく使われます。μ は線減衰係数、x は厚さです。半価層は強度を半分にする厚さです。減衰は確率的であり、遮蔽を厚くすると透過する光子数が減りますが、生き残った各光子が同じ割合で徐々にエネルギーを失うわけではありません。

減衰エクスプローラ

光子は荷電粒子とは異なる仕方で物質と相互作用する

ガンマ光子は電荷を持たないため、アルファ粒子のように軌跡に沿って連続的に強く電離しません。個々の光子はエネルギーと物質に応じて光電吸収、コンプトン散乱、電子・陽電子対生成などを起こします。「透過力が高い」は「相互作用しない」という意味ではありません。

例題

1. 周波数から光子エネルギー

解答

ν=3.0×10¹⁹ Hz なら E=hν≈1.99×10⁻¹⁴ J。

2. 純粋なガンマ放出で何が変わるか

解答

核は低いエネルギー状態へ移りますが A と Z は不変で、光子がエネルギーと運動量を運びます。

3. 減衰式を使う

解答

μx=ln2 なら I/I₀=e−ln2=1/2。この厚さが半価層です。